ヒゲツボ対談「仕事」-2の続き
壺:では、そろそろ本題に入ろうか。
髭のこれまでの仕事遍歴をきかせてよ。
髭:僕は学生時代にあんまりバイトをしなかったんですよ。
バイトしなくても金銭的には大丈夫だったというのと、
あとは時間を映画とかマジックに使いたかった。
壺:うん。
髭:そのころから、普通の会社員には向かないだろうなあ、
という漠然とした思いがありました。
壺:それは、なってみたいけど、なれないだろうという?
髭:当時は、なりたくもなかったし、
実際なれないだろうしと思ってた。
それよりも、特殊な仕事で生きて行ければ、と。
壺:特殊なことが格好良いと?
髭:思ってましたね。
例えば小説家とか、舞台の演出とか、映画監督とか。
そういう仕事に憧れがあった。
だから、例えば成績を上げて就職で有利に、とか、
キャリアを考えて一部上場企業に入ろうとかは・・・
壺:あんまり興味が無かった?
髭:そう。全然(笑)。
変わった面白そうな仕事ができればいいな、と。
壺:さっき出てきた「お金」についてはどう思ってたの?
髭:お金かあ(遠い目)。
壺:特殊なことをして、お金も普通に稼げるだろうって?
髭:いや、そういう道はやっぱり収入は低いだろうな、と。
でも人並みの生活はしたかったから、そういう仕事をするんであれば、
どのみち「成功せざるを得ない」と思ってましたね。
壺:なるほど、成功しないと金はないぞと。
切迫感みたいなのがあったのかな?
髭:いや切迫感なんかも無くて、それこそ盲信というか。
壺:「成功するだろう」と?自信があったんだ。
髭:自信までもいかないですね。何も考えていなかった。
壺:ああ、「成功するものだろう」と。
髭:「成功せざるを得ない」から(笑)。
壺:「成功せざるを得ない」(笑)
髭:ふははははは!
なんだろう、切迫感じゃあ無いんだけど・・・
壺:頑張るだろうと。
髭;勝手に行くだろうと(笑)。
壺:行くしかないわけだものね(笑)。
髭:放っておいても、
苦労して勝手にそれなりのところに行くだろうと。
ふはははは!
壺:今の髭が、学生の髭に会ったら、なんて言う?
髭:なんて言うかな?
その考え自体は否定しないですし、
学生がそういうふうに思っている事も
そんなにイヤじゃないですよ。
壺:ああ、そうだねぇ。
髭:「その気持ちは持った上で、もっと考えろ!」
って言うかなぁ。
壺:なるほど。
(中間まとめ)
・学生の髭は「特殊な格好良い職」につきたかった。
「成功せざるを得ない」という覚悟(?)を持って。
仕事-4に続く